露見
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 走り屋と呼ばれる大概の人間が到底は所有できそうにない邸宅を見た後では、底辺の頂点に立つわけでもない己の部屋ですら並外れてしみったれたものに中里には見えた。
 漠然とした劣等感が根強く喉を焼いたが、それが高橋涼介の絢爛さを妬んでのものなのか、己の卑小さを自覚してのものなのか、あるいは全世界と比較してのものなのか、どれとも判然とせず、自分固有の安全な領域に戻ったというのに、あるべき正確さは取り戻されなかった。混乱と呼ぶにはざわめきが足りず、平穏と呼ぶには複雑が過ぎる状況であり、態勢を立て直そうにも取っ掛かりがなく、期日がある事柄は何であろうと最低でも三日前までには片付ける主義を持つ中里であったが、その日は早々に床についた。
 結局、翌日も深い思索を放り出した平凡な一日を送ったが、どっちつかずの状態は変わらず、翌々日も周囲に不可解さを覚えることのない一日を送ったが前述通り、かくして、何も解決せずに二日が経った。
 それでも休日の朝の目覚めは爽快であった。トイレで黄色い小便をして歯をみがきヒゲを剃り顔を洗い、冷蔵庫にあったレタスを六枚ほど剥いて食べ、水をコップで二杯飲み、なまぬるいベッドに腰掛けながら煙草を吸うまでしても、決断を迫られている感覚はとらえられていたが、焦りはまったくなかった。二日間のんべんだらりと過ごした結果、状況に変化はないながらも、今、頭を覆っていたもやのように細かく不透明だった感情が凝縮し固まって、それと分かる形を作っていた。なおかつ、明確なまま、まだ残っている。何かを考えるには打ってつけの時機となっていた。
 煙を鼻から吐いて、中里はまず思った。
 俺は何をこだわってる?
 環境の違いが明白であることは何度も思い知っているし、それが本来的であることも理解している。少なくとも中里は、どこの誰であろうと良い人間は良い人間であるし、厄介な人間は厄介な人間であると、高橋涼介に関したところで、あの男が大尽であろうが無一文であろうが、それをあの男自身が強く主張しなければ、付き合うにあたってまったく関係のないことであると、そう考えられている。
 そしてそれまでは、考えられることは実践できることだった。
 新しい煙草を取り出して火を点けてから、中里は一本目を吸いかけのまま灰皿に置いていたことに気が付いた。にわかに指先がしびれた。煙混じりの息を吐き、誰に見せるでもない億劫さをかもしながら、灰皿の煙草の火種を消す。右膝に右肘を置き、人差し指と中指で煙草を挟んでいる右手の親指で眉間を支え、中里は性急に考えた。俺があいつに引け目を感じる義務なんざない。遠慮する必要もない。中里は目を閉じた。それは分かっている。だが、実際俺は、そうしている。
 中里は涼介を目の裏に思い浮かべた。その顔を思い浮かべた。均衡の取れた小さめの輪郭、少し茶の入ったふわりとした髪、細くも太くもないが乱れのない眉、鋭さと柔らかさをあわせ持つ目、通った鼻筋、不健康そうな唇と頬、丸い顎、細い首、喉仏、鎖骨が繋ぐ広く薄い肩。白い肌だ。その肌を撫ぜることを中里は想像した。つるりとして弾力のある、だがすぐ下に骨が感じられる肌を撫でながら、その足元にひざまずく。
「冗談じゃねえよ」
 その自分の言葉も声もひどく卑屈に聞こえ、中里は目を開け煙草を灰皿に押し潰し、両手で頭を抱えた。すぐに太もものあたりから腹を貫いて喉を越え、顔へ染みとおってくるものがあり、頭皮から顔へ手を移し、それをふさごうとしたが、汗と熱が手につくだけだった。
 ゆっくりと気を静めるように、歯の間から息をした。数秒置いて、顔から手を離し、じっと両手の平を見、裏返した。右手の拳骨に薄く残っている赤みを確認して、中里はそれをなぞった涼介の指を思い出した。その熱さを思い出した。その湿り気を思い出した。手を返し、再び手の平を見、握り締めながら、分かってる、と中里は思った。俺がこだわってるのはそこじゃない。
『今のは冗談になってねえ』
 まったくだ、中里は右手で拳を作り、左手の平に打ちつけた。肉の鳴る音がした。もう一度打つ。まったくだ。どれもこれも、冗談になっちゃいねえ。拳を解き、額を押さえる。そうだ慎吾、中里は心の中で両手を上げた。多分全部は、お前の言う通りだ。

 庄司慎吾は走り屋である。真紅のホンダシビックを駆って、毎夜のごとく山の騒音拡大にいそしんでいる。
 その慎吾にとって峠における最大事は言うまでもなく走りであり、そこに付随する同好の士との人間関係はオマケに過ぎなかった。気が向けば肩を落とし溜め息を吐き顔を青くしている人間に声をかけることもあるが、気が向かなければどれほどの無言の圧力を感じようとも、誰と接することもない。閉鎖された空間に身も心も捧げるなど虫唾が走ることであって、連帯感も仲間意識もクソ食らえであった。
 しかし、人生において完璧な命題も、そうそうあるものではない。
 徐々に身に降る風も、突き刺すような厳しさを増していた。山において長袖一枚では夜風の防護としては心もとないが、使い捨てカイロを腹に忍ばせている慎吾は、平然と愛車の傍に存していた。自分の体調も車の調子も良く、その上普段やかましい男も来ておらず、清々しい日であった。言うことナシだ、思いながら慎吾は運転席に閉じ込めていたため硬くなった背中を伸ばした。
 そして、
「アイッ」
 肩甲骨の近くに、太い金串を迷いなしに突き刺されたような鋭い痛みが走り、慎吾は硬直した。やべえ、ツッた。痛みは理不尽で強烈だった。額に冷たい汗が浮かび、頭が空白に犯された。十数秒、体を動かすことができなかった。ようやく初回の痛みが治まりはしても、背中全体はジリジリと疼いた。慎吾は慎重に地面に屈みこんで、腹を楽にし、深呼吸を数回した。何だこれは、呪いか、ワラ人形か。俺が何をした。いや色々やってるか。やっぱりあれか、貸した金サバ読んだのがまずかったか。でもバレてねえしな。タタリを落とされて然るべき己の所業について慎吾が神妙に思い出そうとした矢先、傍に何者かが立っている気配がした。目を右に動かすと、爪先部分の剥がれそうな黒いスニーカーが見え、慎吾は声が混じるほどの大げさな溜め息を口から漏らすことを止められなかった。そして図ったように、耳に良くなじんだ、暗く低い声が降ってきた。
「大丈夫か」
「お前に心配されたら余計に痛くなる、ほっといてくれ」
 タイヤの痕が黒く浮いているコンクリートに向かってそう凄んだが、そうか、と冷静な軽い声が返されただけであり、心配してやってるのに、などという不満と苛立ちをぶつけられると予想していた慎吾は、言いようのない違和感を得た。両膝に両手を突き立ち上がり、慎重に背筋を伸ばしながら声の主を見る。だがそこに立っていたのは予想通り、中里毅、その男であった。
 何だ?
 それでも慎吾は中里の存在に不調和さを感じ、その顔を注視した。常と変わらぬ白いような黒いような肌には疲れが見られ、直線的な鋭さを持つ太い目はどこか曇りがかっており、そのくせその奥にはどぎつい光があるようにも思われた。どこがどうとは言いがたかったが、明らかに、普段とは何かがおかしかった。
「何だ」
 慎吾の視線に動じることなく、中里はどっしりとした口調で言ってきた。奇妙さが煽られ、いや、と慎吾は不審を隠さず言った。
「いつの間に来やがったのかと」
「今の間だ」
 ふうん、と慎吾が解釈に多くの余地を持たせた相槌を打っても、ジーンズのポケットに親指を引っ掛けて腰を入れて立っている中里は気にした風もなく一つ頷き、重々しさを失わないまま、青黒い空へ目をやった。
 何だ?
 地面にしかと足を置いている中里とは対照的に、慎吾は段々とせわしい気持ちとなっていった。違和感に裏打ちされた疑念だけがふくれていく。以前にこの男が厄介さをかもし出した日から一週間が経っているが、それ以来の峠生活で、この男に何かあったという記憶は慎吾にはなかった。無論、慎吾が日々終始中里を窺っていたわけではない。しかしどうしたところで中里は慎吾にとって目に付く存在であったから、少しでも変化があれば印象に残っているはずだった。だが何もない。何も出てこない。ならば今日に中里をいやに落ち着かせる出来事があったのか、しかしこの男が何らかの事件を目の当たりにしてから大して間も経ずに、こうまで肝を据えられるとも慎吾には思えなかった。土壇場には弱い男なのだ。それは慎吾にとって疑いようのない考えだった。
 そして同時に、この男に何かはあったのだということも、慎吾にとって疑いようのない考えだった。
 だからって、と慎吾は何らかの意思をもって宙を睨んでいる中里を見ながら思った。こいつに何かあったからって、俺に何の関係があるんだ? 求められるまでは何もしないと、自ずから踏み込むことはしないと、そう決めた相手だった。この男との間にすべてを分かち合う友情など作りたくもなかった。連帯感も仲間意識もクソ食らえだ。
 だが、ふと自然の流れであるようにこちらに向けてきた中里の、ただみすぼらしく、ただ強く鈍い顔を見て、慎吾は互いの関係を細かく気遣っている自分を馬鹿らしく思った。そこには感情に巻き込まれることを良しとしない自尊心などかけらも見当たらなかった。まあいい、慎吾は悟ったように目を細め、浅く息を吸った。こだわる方がガキらしいんだ。
「何かあったか」
 口をあまり動かさず、声にもあまり張りを出さずに慎吾がそう尋ねると、「あ?」と中里は不意打ちを食らったように調子の外れた声を上げ、怪訝な顔をした。慎吾は頬を意識的に動かし、まあ別に、と口早に続けた。
「お前に何があろうが俺には関係ねえけどよ」
「高橋涼介が来る」
 間を置かず、それが会話の続きであるかのように中里は言った。慎吾は数秒棒立ちになり、そして胸の前に腕を組むと、どこに、と平坦に聞いた。ここに、と中里は平坦に答え、続いてためらいもなく、「まあ来ねえだろうが」と被せた。
 慎吾の頭は、不測の情報の処理に容量が取られ、働きが鈍っていた。よって咄嗟にわいた疑心を抑えることができず、「何だそりゃ」とつい踏み込んでいた。中里は眉間に皺を寄せ、厄介そうに鼻の頭を掻くと、あいつが、となおも宙を睨みながら言った。
「俺で抜けたって言い出しやがって」
 何だって? 慎吾はすぐに返していた。回転が落ちていた頭では、中里の発言を文字に変換することはできても、その意味を解すことはできず、推測することさえ適わなかった。
 中里は具合が悪そうに慎吾を一瞥したのち、力の抜けた声で、あいつが俺で抜いたんだよ、と言い、唇の端を一瞬だけ噛んで、だから、と続けた。
「それについての話をするためだ。要するに。まあでもどうせ来やしねえよあいつは、そういうヤツだ。しかし約束は約束だしな、あっちがすっぽすからってこっちまですっぽかすなんてのは、俺が我慢ならねえ。あと15分は待つが、そうすりゃ帰る。それで終わりだ。ひとまずは」
「お前は」
 平然と語る中里を糾弾したくなり、慎吾は声を出したが、中里に顔を向けられても責めるに最適な言葉が見つからず、そもそも自分が中里の何を責めたいのかも判別できなかったため、結局、その時点で思いついた質問をした。
「それを俺に言って、どうすんだよ」
 中里は数秒問いの意味を掴みかねるように表情を消したが、そのままの顔で、どうもしねえよ、と答えた。
「お前が聞いたから答えただけだ、俺は。大体お前に言ったことがバレたら俺の首が飛んじまうぜ。良くて市中引き回しの刑だ。冗談じゃねえよ、冗談じゃ」
「なら言うなよ」
「なら聞くなよ」
「なら答えるなよ、気色悪い」
 言って、しまった、と慎吾は思い、露骨に中里を窺ったが、その顔色は変わっていなかった。そしてしばらく間をあけ、ただ一度頷いて、
「悪かったな」
 中里は小さい声で言い捨て、ポケットに掛けていた右手を上げると、邪魔したな、と慎吾を見ずに去ろうとした。慎吾は呼び止めようとして声を出しかけたが、呼び止めた後のことを考えると、息を吐けなかった。
 だが慎吾が止めることなく中里の足は止まり、その頭は右に向けられた。慎吾はしばらく顔をそちらに向けることができなかった。今更ながら、常にある周囲のざわめきが潜まっていることに気付く。珍しく頭を支配する混乱を抑えこみ、慎吾はやっとのことで中里が堂々と体を向けている方へ目をやった。男が一人こちらへ歩いてきている。おそらく黒の革靴、ベージュのズボン、薄そうな無地の白いセーター、骨がどこにあるのか遠めにも分かる体、軋みのない身のこなし。
 男は中里の数歩前までくると、右手を軽くを上げ、やあ、と紳士的に言った。数秒置いてから、特色のない声で、よお、と中里は返した。慎吾は地味な服装ながらも人目を惹く空気をまとっている男を間近で見て、ついに確認した。
 これは、高橋涼介だ。
「お前、何で来た」
「車でさ」
 ようやくというように聞いた中里に難なく高橋涼介は答え、反応できず固まっている中里を差し置き、その端整な顔に、打診をするかのような遠慮を感じさせる、だが決して卑屈ではない表情を浮かべ、慎吾を見た。
「ちょっと、こちらをお借りしてもよろしいかな」
 柔らかいが、力強い声だった。慎吾は先までの余裕が消え去った中里の表情を一度見てから、高橋涼介を見、腕を組んだまま肩をすくめた。
「別にこりゃ、俺のもんじゃない」
「もっともだ。個人的な話があるもんでね」
「どんな話だって俺には関係ねえよ。お好きにどうぞ。ごゆっくり」
「ありがとう」
「礼言われたってな」
「もっともだ」
 高橋涼介は皮肉そうに唇の端を上げ、軽く一礼すると、振り返ることなく来た道を戻って行った。中里は慎吾を向いた。戸惑いが強く見えた。だが慎吾は何も言わず、ただ顎をしゃくった。中里は口をきつく結び、鼻で大きく呼吸を取ったのち、誰にともなく頷いて、涼介の辿った道を悠々と歩いて行った。
 慎吾はジーンズのポケットに両手を突っ込み、首を下げ、地面を見、すぐに目を閉じ、先の事態を振り返った。ただちに、理不尽さへの強い憤りと、己の失態への強い後悔が慎吾の身を占めた。しかし全体として自分が何に対し何を感じているかは把握できなかった。何を感ずるべきかも分からなかった。事態は不明瞭過ぎた。何なんだ。あいつらはただ、写真を撮り合って握手してただけじゃないのか? それで何でそうなるんだ? 何でそんなことができるんだ? 何であいつらは普通にそれを扱ってるんだ? いやそもそも、と慎吾は歯を噛み締めた。
 それは、いつの話だ?
 苛立ちを抱えたまま目を開き、顔を上げる。前方遠くに問題の二人が、古典的な形体をした黒塗りの車の傍で何かを話している姿が見えた。慎吾は頭を振った。背中はまだ痛む。
「ふざけやがって」
「はい?」
 呟いたところ、素っ頓狂な声が返ってきて、慎吾は驚きを胸に押し潰しながら声のした方へ顔を向けた。懐かしい、角刈りのくどい顔がそこにあった。体を覆う白いジャージはくたびれている。慎吾がそれを上から下までじろりと眺めてから、お前に言ったんじゃねえよお約束め、と吐き捨ると、はあ、と野村は分かっているのかいないのか知れない呆けた声を出して、彫りの深い顔を更に彫って、慎吾が先ほど見ていた方向へ顔をやった。
「何すかね、あれは」
「俺が知るか。知りたきゃ突撃して来い」
 いやそれはさすがに、と挙動をおかしくした野村に、マジでやるヤツがいるか、とさとすように言い、慎吾は再度頭を振ると、何時も平静である愛車のドアをに手をかけた。
「え、あの、いつの間に毅サンと高橋涼介が仲良くなってんすか?」
 後ろからした声に、一瞬引っぱたいてやろうかと慎吾は肩を振りかけたが、些細なことで怒ることにも最早疲れ、溜め息を吐くだけとした。同じことを繰り返してばかりだった。何もかもが滑稽だった。笑えもしなかった。慎吾は車のドアを開けながら、あれが、と他人事のように言った。
「仲良いようには見えねえけどな、俺には」
「え、じゃあ何で、高橋涼介が毅サンに会いに来てんすかね。あッ、マサカまた何か問題発生したんすか、俺のせいで」
「それは地球の軌道がおかしくなろうがありえねえことだな」
 そんなにスか、と感心するように言った野村に、愚かさを知らしめるような溜め息をやって、いいか、と慎吾は改まった。
「もう言うのもめんどくせえから一度しか言わねえけどな、あいつに何があろうとお前に関係なんて出てこねえんだよ。あいつにあることは、全部あいつのせいなんだ。お前が気にすることでもねえし、俺が知ってることでもねえし、毅にわざわざ聞くようことでもねえし、誰に言うことでもない。分かったか」
 野村は首を傾げ、分かったような分からないような、と呟いた。慎吾は舌を打ち、再度溜め息を吐いて、気だるさを全面に押し出しながら、あのな、と言った。
「所詮は何もかも、この中だけでの出来事なんだぜ。それをどうしてイチイチ気に病んだり頭に病んだりしなきゃなんねえわけよ。ここ出てまでお前があいつとつながってるか、俺とつながってるか? そんなわけがねえだろうが、くだらねえ。そんなくだらねえことを考えてる暇があるんなら、お前の例の、カワイイ? 彼女と? 楽しんどいた方がマシだっつってんだよ。それだって今しか」
 できねえかもしれねえんだから、と万感こめて慎吾は呟いた。野村は不思議そうに目をぱちくりとさせたが、はあ、と納得したような返事をし、分かりました、と頷いた。
「じゃあ、俺、帰ります。で、ミキとヤッてきます」
「ああ、もう好きにしろ」
 45度の礼ののち、スキップ混じりに去っていった野村の軌跡を眺めながら、自由は美徳だ、と慎吾は呟き、さすが俺だ、良いことを言う、と続け、背中を伸ばし、再び痛みに襲われ、泣きそうな顔になりながら車に乗り込み、どいつもこいつもサカりやがって、という言葉とともに、乱暴にドアを閉めた。
 次に慎吾が中里の顔を見るのはそれから二日後のことになるが、人生そうそう理想通りにいくものでもなく、それまで慎吾は背中を痛ませつつ、高橋涼介にまつわる件で己がなした中里への対応を振り返り、それらをことごとく後悔して過ごすのだった。
(続く)

2005/05/22
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