- 「高橋兄弟の実力はウワサどおりだぜ…あっちこっちで交流戦をしかけてここまで全勝してることも知っている」(P217)
- 記念すべき初カット。その前の会話はギャラリーでいいんだろうか。
- 「いずれは群馬最速をブチあげるつもりだろうが、オレ達ならレッドサンズなんかに負けやしねえ…群馬最速はオレ達妙義ナイトキッズだ!!」(P217)
- うおお、こんなんだっけ、と姿だけを見ると思い、セリフを読むとやっぱり中里なのである。
- この頃はまだ若い感じがするなあ。
- 『オレ達』というところにチーム意識を感じますね。
- 「モータースポーツに勝つという目的のためだけに生まれてきた純血種のサラブレッドスカイラインGT−R オレのR32は群馬最強最速だ、イモロータリーなんかに負けやしねえぜ!!」(P218)
- 負けやしねえと主張しまくってるなあ。ロータリー嫌いムンムンだ。
- しかしこれは誰に向かって言ってるんだろう。隣にいる奴?読者?
- 「いいウデだ!(今のハチロク…) コーナーを立ち上がるあの後ろ姿はえもいわれぬ余韻がある」(P219)
- 汗をかきつつ気付くあたりが可愛いというか、えもいわれぬ余韻という言葉遣いが特徴的だ。
- 「わかんねーか?」(P219)
- と、えもいわれぬ余韻について中里に理解を聞かれた隣の男は「そうかな…オレらにはちょっと…」と引いた感じで答える。こいつは失格だ。
- 『ムリもねえか…わかる奴にしかわかんねーことだからな』(P220)
- 『自分のクルマを手足のように操る域に達した走り屋のクルマにはオーラが漂う』(P220)
- ここでGT−Rを抜いてるのは動かなければオーラも出ないということか。
- 『同じレベルに達した熟練の走り屋にはそのオーラが見えるんだ 高橋涼介の走りにはオーラがある、啓介にはまだかすかに見える程度のオーラしかない』(P220)
- これがオーラの先駆けか! それはともかく心の中では啓介と呼んでいる。認めているのかな。
- 『あのハチロクには強いオーラが出ていた…並の走り屋じゃねーな あんな奴が秋名にもいたのか…!?』(P220)
初登場時は髪も短く頬も削げず丸っぽくて、眉毛と目はずっと変わらんですが、イツキ二世のような感じがあります。
- 『オレにはわかった…あのハチロクが何をしたのか…』(P56)
- ハチロクの溝落としののちにわけがわかんねーよなーと言っている人々を尻目に。
- 明確にわかってそうです。
- 『バカバカしいことだがあんなことは誰にも絶対まねできねえ… しかもこの秋名でしかありえないことだ…』(P56)
- 読者を焦らすためにぼかされているにしても、これはちゃんとわかってるんだよなあ、と毎度思います。
- 『とんでもねえバカが世の中にはいる… 楽しみがまたひとつふえたぜ』(P57)
- 褒めてるなあ。
- またひとつ、ってことはまだ色々あったのか。
- 『秋名の下りスペシャリスト あいつをしとめるのは、オレだ』(P57)
- おー強調してるぞーしながらコースに背を向けてるぞー。
- 「興味ねえな…上りは あんなすごいもん見せられたあとじゃあな…」(P57)
- 帰るんですか毅さん、まだ上りのアタック終わってないけど?、という問いを受けて。
- ってオーラ云々で引いてた(偏見)こいつがここで初めて名前を明らかにしたのか!丁寧語なんだかよくわからん言葉遣いしやがって!よくやった!
- 「上りはレッドサンズが勝つだろうが、それでも一勝一敗の引き分けだとは思わねえな… クルマのパワーで勝てる上りだけ速くても、そんなもんオレは認めねえ」(P57)
- あれ、モミアゲ長くなってる?
- ところで上りってやってたんだろうか。
- 「峠(やま)の走り屋は下りが速くなきゃ本モノじゃねーよ 今日の交流戦はレッドサンズの負けだ!」(P58)
- GT−Rに乗りながらこういう信念を大っぴらにするというのが色物的なのかもしれないなあ。
しかしこの回、涼介が中継人に呼び捨てにされてたり史浩がいかにもな広報部長だったりで盛りだくさんだ。
- 「そう来るか… そう来なくちゃな!!」(P86)
- 秋名山を走っていた涼介が後ろから来る『R32GT−R』に気付き、どれほどのものか試してみるかと80パーセント程度でかっとばし出したのを受けて。
- 涼介は一人ついて来れるもんならついて来てみなと思ったり言ってたりして、なんだよ満更でもないじゃない。
- 「ついて行けるぜ高橋涼介に…!? いくらドライバーがうまくても、しょせん型おくれのFCじゃこのへんが限界ってわけか!?」(P91)
- 『てめえヒトのこと言えるか』、と欄外(微妙に内)で作者につっこまれてます。これ型遅れにかかってるのでいいのかな。
- 涼介が力を80%にセーブしているということを知らないあたりが中里の方向性を暗示しているようなしていないような気がするのであった。
- 「中里毅 ナイトキッズっていう妙義山のチームにいるんだ」(P92)
- 涼介の自己紹介から「そっちは?」の問いを受けて。
- この自己紹介の仕方が!とてもかわいくて!たまらん!
- しかし二人ともリーダーとかトップとか言わんのね。チーム意識が高いんだなあ。
- 「ヒトのことは言えないだろ、自分だって赤城の走り屋だろうが… お互いに同じ目的で来てんじゃねーのかなー」(P92)
- 涼介の「妙義の走り屋が秋名で何してんだ?」という問いを受けて。
- 「来てんじゃねーのかなー」って!この伸ばし方が最高だ。
- 涼介は中里の名前くらいは聞いたことがあるという。だから『R32GT−R』の時点では気付かなかったんだな。
- 「きのう見たあのハチロク… あいつに会いたくてさ」(P92)
- 告白だ告白だ!
- モミアゲが段々と長くなり、前髪もふさふさし、顔もシャープになっている。最新版に徐々に近づいてきているぞ。
- 「なに…?」『こいつ何でオレのクルマのエンジンのパワー知ってんだ?(オレのクルマって有名なんか?まいったなーっ)』(P93)
- えーともうかわいくてたまりません。なんだこれ。大好きだ。
- ちなみにこれは涼介が倒置法で馬力を当てたのを受けて。
- 涼介はここで中里を煽ってるのか。
- ていうか名前くらいは聞いたことのある走り屋の車の馬力をすべて把握しているのか涼介さん。
- それとも中里を落とすためのブラフですか。
- 「なんだとォ?」
- 上りじゃGT−R、下りじゃハチロクの完勝だという涼介の意を受けて。カチンときた感じ。
- 下りが速くなけりゃ走り屋として本物じゃないという中里の持論をうまく突いた言い方だ。
- 涼介さんよ、あんたは絶対中里について沢山の事前知識を持っている!
- 「オレのGT−Rが下りでハチロクに負けるってのか…」(P94)
- なんだとォ?から続いて。
- GT−Rをなめるようなカット。いいなあ、いいねえ、いいよお。
- 「ちぇっ、なんだよやけに弱気じゃねえかよ 弟が負けたからってそんなに怖じけづくこともないだろうが、相手はたかがハチロクじゃねーか」(P94)
- 「気を悪くするなよオレは思った通りのことを言っているだけだ」という涼介の理屈を受けて。
- 「たかがハチロク」というところにプライドを感じます。
- 「ふざけんなよ」(P95)
- ギリ、と歯をかみ締めている。
- 奴に勝てるのはオレだけさ、という涼介のお前じゃハチロクに勝てねーよ宣言を受けてまず一コマ。
- 涼介は何でこうも煽るんだろう。中里をハチロクにぶつけることで、ハチロクの手の内を知ろうということか。
- いや、きっと楽しいんだ!
- 「そこまで言われちゃ意地でも引き退れねえな…… あのハチロクに勝って今言ったことを取り消させてやる」(P95)
- 「いい気になっていられるのも今のうちだけだぜ、妙義には中里毅がいるってことを忘れるなよ ロータリーなんざGT−Rの敵じゃねえってことを思い知らせてやる!!」(P95)
- 指つきつけたー!わー!わーい!モミアゲー!
- しかし本当にここは対涼介対FCによる動機だなあ。うはうはだなあ。
ところでこの一つ前の回の最後のギャラリーの会話がとても面白かったです。
- 「じゃまくせー どけって言ってんだこのザコォ」(P138)
- パスさせねーで頑張ってみようとした二人組の男の子たちに対して。これインテグラ?
- うーん、渋い。叫んでいないあたりが渋い。
- 『すごいマシンだぜGT−R(こいつ)は こいつに乗りかえた時からそれまでライバルだった奴等はライバルでなくなった』(P140)
- 二人組を大外から一気に抜いたあとに走りながら。
- 前髪がふさふさだー。
- 『オレを本気にさせる相手がいなくなっちまったんだ!!』(P140)
- ひとつ上から続いてます。それまでのライバルって誰だったんだろうそのライバルとはどうなったんだろうという妄想でご飯三杯はいける。
- 『近頃流行りの目立つだけの遅いドリフト遊びはオレの興味じゃねぇ 頭の中が真っ白になるようなギリギリのバトルでなきゃー俺はだめだ!!』(P141)
- だめなのか。そうか、だめなのか。頭が真っ白になるようなバトルじゃなきゃーだめなんだな。よし。
- 『出てこい秋名のハチロク!! ひと目見て直感したぜ、おまえなら相手にとって不足はない!!』(P141)
- よく考えたら本当にひと目しか見ておらずに直感したのか。さすがだ。やはりオーラか。
- ここだと動機がギリギリバトルの希望になっているな。
- 「オレはナイトキッズの中里っていうんだけど ここのスタンドに来ればスピードスターズのメンバーに連絡がつくって地元の奴に教えてもらって来たんだ」(P144)
- というわけで拓海を探しに来た中里が樹に出会うのだった。
- この微妙な加減の丁寧さ!いいなあ!最高だ!
- ところで誰に教えてもらったんだろう。というか誰がそんなことを知っていたんだろう。その妄想でご飯(略)。
- 「教えてくれ あの有名なハチロクに会うには、いつ秋名に来れば会える!?」(P144)
- 前髪ふさふさ度が減ってきており、そのぶん両端のカクカク度が上がっています。ああしかしこれはいいアップだ。素敵だ。
- 「来れば」「来たんだ」、「会うには」「会える」という風に続けて続けられているのがまた素敵だ。
まさに新たなる挑戦者という感じで、高橋兄弟+史浩の中里評もこの回に入っていますね。啓介にあおられまくったGT−R乗りのカップルはかわいそうだなー。そして中里さんの上唇が普通になりました。
- 「オレの言ってることがわかんないのか… スピードスターズのメンバーじゃないのか?」(P146)
- 前回から引き続ききょとんとしている樹を見て、ちょっと汗かきつつ。
- なんとなく困っているけれども別に焦ってはいなさそうな感じが可愛いなあ。
- 「ここに来ればスピードスターズのメンバーに連絡つくって聞いたんだけど… まちがえてちがうスタンドに来てしまったのかもしれないなー」(P146)
- これはやばい、スタンドの背景しかないコマなのに中里さんに満ちている。この喋り方の可愛さはなんだろう!なんなんだろう!「かもしれないなー」ってなんでそんなにものすごい余裕がありげなんですか!もう!
- でもカマをかけている感じでもない。
- ということは最初から樹をスピードスターズのメンバーだとして疑っていなかったんだな。
- 「ホントかっ!?」(P147)
- 樹が秋名のハチロクとスゲー仲いいと言ったのを受けて。
- なんかもう、この汗をかきつつの喜び顔の可愛さといったら、胸いっぱい腹いっぱいで、いくらでもおかわりいけます。いけるんです。
- 「そうなのか ハチロク乗りはウデのいい奴が多いからな。評判いいぜスピードスターズも」(P147)
- 樹の嘘自慢を真に受けて。
- 普通に信じてるよ!
- いい人だ。こうしなけりゃ拓海の知らないうちにバトルを決められなかったにしても、いい人だ。
- この時点でもう性格が分かりやすいような分かりづらいようなことになってるんだな。
- 「頼むぜ!!」(P148)
- 俺らマブダチだしー俺ならパンダトレノに連絡つけられるぜーなんならやったろうかー、という樹の申し出に対して。
- 真っ正直です。
- 「必ず伝えてくれ 次の土曜日の夜10時…。」(P148)
- この横顔はとても決まっている。もみあげも。そして樹の顔が面白い。
- 「ナイトキッズの中里が秋名山の頂上で待ってるって… 勝負は下り一本!」(P148)
- 告白だ!告白だ!告白以外にあるものか!でも勝負なんですね。下り一本とするあたりがやはり中里だ。
- 用件を伝えてしまったら焦り出した樹も華麗にスルーして去るところが素晴らしい。
二回に分かれているにも関わらず中里さんが中里さんでした。週間連載は伊達じゃないな。関係ありませんがこの回の最後は拓海が啓介に「やる気はまったくないね…!」と言っています(GT−Rとのバトルを)。昔はズバズバビシビシだったんだなあと思いました。あと涼介のプロフィール、183センチ64キロって細いな!
- 「そうだな… 気になってしょうがねえんだろ大ミエきった手前…」(P207)
- 秋名山でハチロクを待っているとき、長髪君(これは初登場時も隣にいた奴かな)に高橋兄弟来てますよと言われて。
- 垂れている前髪が短くなって、分けた髪の両脇のカクカク度が更に上がっています。顔の陰影も濃くなっている。
- 年齢不詳度も上がっている。
- KENWOODしか胸に書いていないTシャツってのもまた分かりやすいな。
- 「キッパリとオレが負けるって面と向かって断言しやがったからな…高橋涼介め… 理論派で通ってるわりにはたいしたことねーぜ 奴が見てる前でハチロクを負かして大恥かかせてやる…」(P207)
- バトルの根底にはギリギリ真っ白うひゃひゃひゃひゃへの期待とともに、涼介への怒りもあるのだな。
- 涼介が理論派で通っていることを中里は知っていると。
- そして大恥をかかせたいと。
- もういっそ逆でいいんじゃないかと思いますね。
- 「いい機会だからこんだけ集まったギャラリーにも思い知らせてやりてえことがあるぜ… ドリフト走行はグリップ走行には絶対勝てねえってことをな…」(P207)
- このカットの前髪はなにかの昆虫の足のようだ。
- 中里がバトルに期待しているらしいこと:1.涼介に赤っ恥かかせる。2.ギリギリ真っ白けっけ。3.グリップ走行が速いのだという主張。
- こりゃ多すぎですよ中里さん。
- 「トーゼンだろ ドリフトなんてギャラリー沸かすだけのパフォーマンスじゃねーかよ、あんなのは速く走るための技とは違うぜ…」(P208)
- 一つ上の中里の発言を受けた長髪君がそれは毅さんのくちぐせみたいなもんすからねへっっと笑いながら言ったことから。
- この言い方、好きです。
- 「オレもS13乗ってる頃ひと通りドリフトもやってたから言えることなんだ ドリフトを卒業した走り屋がグリップで走るのが一番速いのさ!!」(P208)
- 自分の体験を根拠とする意見を堂々と言ってのける中里さんももうたまりません。
- 今読み返すとこの頃は走り屋、走り、速さというくくりが明確で、かつ拓海の成長に絡んでくるから、単純にわくわくできますね。
- この中里を見るたびにプロゴルファー猿を思い出す。
- 「速さをトコトン追及しないで何が走り屋だよ ネコもしゃくしもドリフトドリフトともてはやすのはガマンできねーぜ…」(P208)
- もうここまで言わせたらハチロクに勝たせるしかないというくらいの真っ直ぐさがとても中里だ。
- 単位でいうと20中里くらいだな。
- 後付のことになるかもしれませんが、島村に負ける前、中里がどういう心情でS13に乗り、また負けたのちはどういう心情でS13を手放したのかが気になりますね。
- 『早く出て来い秋名のハチロク… FRでドリフトきめる時代は終わったんだよ、このオレが引導わたしてやらァ!!』(P209)
- 煙草を吐き出し中里思う。
- 過去の自分にも引導を渡すということも考えられる。
- 樹の嘘を信じた中里が、様々な思いを抱えながらバトルをするのだと妄想すると、これで三食十分です。
みんなこぞってGT−Rの弱点をおっしゃったりハチロクハチロク言っているなかでの中里さんの一直線っぷりがいいですね。R32GT−Rに裏打ちされた存在でありながら、操作性に富んだ性格を与えられている。いいなあ。