- 『おいしそうな獲物に出会ったなァ… あそんでやるぜ高橋啓介!!』(P182)
- この回の一番最後、涼介の勝利を信じながらももやもやして秋名山を走る啓介の後ろから、にやりと笑いながら何者かのクルマが迫ってきた!誰だ!続きは次週!
- まあ色々総合すると中里だという推測は立つわけで。おいしいしね。
- でも続きは次回。
なつきにうつつを抜かしているのではなく、涼介とのバトルの先を拓海が考えていたり、なつきのパンチラがあったりの回の引きとしての啓介でした。この巻では慎吾が負けたり拓海が涼介の実力を中里よりも遥かに上と言っていたり、楽しいところが満載ですが、さらに素敵に中里もちょこっと登場。
- 「(……)」(P185)
- 1ページ使って「GT−Rかァ!?」、なんてFD(の中の啓介)が驚いた直後、にやりと中里さんが笑ってます。
- セリフではないのですが、一つのイイカットということで。
- なにかエロイのでね(主観)。
- 「くっ」『するどいぜ!!』(P186)
- アドレナリン(って正確な意味知ってんのかな)全開の最大ブーストでぶっちぎって云々と啓介が言って、ギャアアアと二台が走っていく。
- 頬に陰影がつけられながらの中里の横顔。ちょっと驚いてるようなびっくりしているような頑張っているような感じ。
- 『さすがにFDはピュアスポーツだキレがいいぜ!!』「(きりかえしがはやいぜ…)」(P187)
- ケツをぶん回していくFDを見ながら。
- 「ぜ」のコンボがたまりませんね。
- この正面からのカットだと分け目がちょっと左側になっているように見えます。
- 『それにしても高橋啓介がこれほどやるとは うまくなってる』(P187)
- 上から続いて。「やる」が強調されてます。
- この頃はまだ中里の方が上っぽい感じなんだろうか。
- 『ハチロクのバトルのころと比べたらすごい進歩だ』(P188)
- 中里は啓介の走りについて、ハチロクとのバトルのときに見た分しか知らないのかな。
- 微妙だなあ。
- 名前は知っていたが、眼中になかったということかしら。オーラがまだまだだとか言ってたし。
- 対ハチロクのときなどむしろ対涼介かというくらい意識が兄>>>>(中略)>>>>弟だったしな。
- しかしこの人が走っているときは大体が余裕がない感じである。
- 『ちょっとでもミスしたらおいていかれそうだぜ ふざけんな!!ロータリーにRが負けてたまっかよ!!』(P188)
- ロータリー嫌いだなあ。
- このへんだともう啓介=中里ということか。ぐんと成長している。ハチロク相手にストレートから飛ばして七秒差をつけられて負けたとは思えないほどだ。つまりこれが伏線か!
- そんな互いに意識しまくりの、拓海の走り屋としての魂を刺激する役割も持つ追いかけっこなのだった。
- 「こっちもすぐにわかったぜ、レッドサンズの高橋啓介だってな イエローのFDはタマが少ない上に、その下品なでかいリアスポは目立つからな」(P194)
- 秋名山頂上での遭遇。
- 啓介の、ナイトキッズの中里か?、やっぱりな黒いR32じゃそうだろうと思ってたぜ、という言を受けて。
- これが初対面かと思ってたのですが、よく考えりゃあハチロク対R32のときに啓介も中里の顔は見てるはずだし、2巻での史浩との会話時にもただスルーしていただけだともこじつけられるし、色々考え方がありますね。
- 「やっぱり」の段階で中里が車から降りてきたとすると(その前のコマじゃ中里の姿がない)、そこで初めて相手が中里であると確認したということであって。
- ってことは仮にハチロク対R32の時点で初めて啓介が中里の顔を見ていたにしても、それを覚えていたと。
- イコール意識をしていた、という方程式がここに成り立ちます。成り立つんです。成り立つんですってば。
- それにしてもハジメテのアイサツなのにアニキのときとは随分違いますね。特に丁寧さが。
- 啓介はまだ当たり障りのないことを言ってんですが、中里は下品ときたものだ。そりゃムカッとくるわな。
- ここから始まる会話のあらましを啓介が涼介に語ったとき、涼介がどういう言葉を返すかという妄想で飯が炊けます。
- 「なに」(P195)
- オレの全開はあんなもんじゃねえ、という啓介のミエを受けて、ぎくっとしました。
- 目と突き出された唇が可愛い。
- 「そりゃそうだろう こっちだって全開にはほど遠いぜ」(P195)
- ミエの張り返し。
- 互いに唇だのなんだのがひくひくしてます。
- 変な部分じゃないよ。
- こんなときに変な部分がひくひくしてたら大変だ。
- しかしENDLESSか……。
- 「いいだろう上等だ…」(P196)
- ムカツクけどどうせ妙義遠征するしそのときシロクロつけてやる的なことを言った啓介に対して。
- 勝負を預けられました。上等上等。
- 「オレは あのハチロクが気になって気になってしようがないぜ…」(P196)
- 上から間もなく続き、前フリもなく、いきなりの告白です。
- あるいは啓介の意識もそこにあると見越しての先制攻撃か。
- 次のコマでは啓介もつい耳を傾けてしまっている。
- 「うちのチームには慎吾っていう下りのスペシャリストがいる 性格は悪いがウデはいい奴だ」(P196)
- かと思ったら身内自慢から入ります。
- ここの慎吾自慢、なぜか私の頭からすっぽり抜け落ちていました。なぜだ!なぜこんなおいしいシーンを忘れてたんだ!切腹だ!
- おそらくあまりに萌えすぎてどっかにいってしまったんだな。原作は最大の凶器だ。
- 「下りのスペシャリスト」「性格は悪いがウデはいい」なんて、褒め言葉以外のなんでもないなあ!
- 「そいつが最近秋名のハチロクに下りで挑んで歯が立たなかったんだが うれしそうにハチロクの技術を誉めちぎるんだ」(P196)
- あのデスマッチは慎吾がクラッシュ狙わず最初から全開で走ってたらどうだったかわからんのかなあ、とたまに思います。
- それを抜きにしても拓海の技術がすごいってことなんでしょうね。FRで走り抜いたんだから。
- そういや拓海はあのあといつガムテ剥がしたんだろう。
- 余談ですがここ読み返して初めて中里があのバトルを知らないことはありえないと気付きました。原作は読み込んでたつもりだったんだけどなあ。というわけで単発の「謝罪」はお蔵入りです。ありえないものね。バカだな。
- 「他人を誉めるなんてまずしない、うぬぼれの強い奴なんだがな…」(P196)
- フンと笑っています。
- あんたが嬉しそうだな!ノロケだな!
- 啓介もよく黙って聞いています。「だからどうした」も挟まないくらい、ハチロクの話題は気になるところなのか。あるいはただ単にどうでもいいのか、中里の表情を観察しているのか。
- まあここはひとつ、中里を見ているということで。私はいきますよ。ええ、誰がなんと言おうとも。
- という感じで、しかし中里はバトルにガムテ制限がかけられていたことも知ってたんだろうか。
- まあ技術がどーたらだから知ってたんだろうな。
- ここで中里が啓介にそれを言い、啓介が涼介にそれを伝えていたら、涼介の計算は変わっていたのかな。
- 「あのハチロクには不思議な魅力がある 一度バトルをして間近にあのドリフトを見せつけられると、あまりの見事さに魅いられてしまうんだ…」(P197)
- さてそんな慎吾ですら誉めるってのはすげえんだぜ、的に話がハチロクに戻ります。
- つまりハチロクについての説明役が、ここでは中里であると。
- 魅入られるってのはぞっとする言葉ですね。一度見てしまえば、もうそのハチロクに囚われてしまう。一生抜け出せない感じ。
- しかもそれはバトルをした者にしかわからないと。だから中里はハチロクとのバトルをしたことのある啓介に、敢えてそれを話すのか。
- 「オレはあいつにすごく興味があるんだ、どうすればあれほどの技術が身につくのか… もう一度会いたくてこうしてフラリと秋名山に来てしまうほどだからな(なかなか会えねーけどな…)」(P197)
- ここですごく興味があると言いながらも、ゆっくり話す機会は結局与えられませんでしたね。
- 啓介や涼介にも、拓海とそういうことを話すシーンってのはなかったっけな?
- できりゃあ一回くらい、なんの縛りもない状態で中里と拓海が話す場面ってのも見てみたかったです。
- まあそこを捏造するのが楽しいんだけどな!
- そして勝負は預けられたのだから、中里も啓介に関しては全然触れません。
- 他のことばっかり話される啓介の心中やいかに。
- アニキとハチロクでいっぱいだろうけれど、まあそこはその、加減の問題です。
- 「オレ以外の走り屋には負けてほしくねえと思ってるよ… たとえ誰が相手でもだ!!」(P197)
- 「オレ以外の」ってプライドが最高です。
- 啓介に向かってこれを言うのは、暗に最後は自分がハチロクを倒すのだという宣言でもあるのかな。
- 「アニキべったりのおまえにはオレの言ってることは理解できねーかもしれねーがな」(P198)
- 思うところありそうな啓介へ、決め付けの一言。
- アニキべったりということは知っているのか!
- しかもこの余裕のたっぷりある、なにもかもをわかっているような泰然とした顔はどうだろう。
- そりゃなんとなく共感したっぽい啓介も、意地を張ってわかんねーなと言っちまうだろうさ(でもアニキべったりというところは認めているのか)。
- ここで中里が啓介の思いを聞くようなことがあれば、二人の関係もまた違ったのかもしれないな。
- まあ啓介が言わないか、それは。アニキが勝つと信じていると、口に出して言わねば不安な状態かもしれないし。
というわけで、啓介と中里の、唯一ともいえるバトルとかと無関係な会話のあった回でした。取り上げられるところが沢山ありますね。ありすぎてお腹が一杯です。直接会う部分などたった5Pなのに、この密度の高さはなんだろう。啓介のレベルアップ+妙義遠征の伏線、中里の慎吾に対する思い、啓介のバトルに際しての涼介への信頼とハチロクへの意識からくるジレンマ。ここでは中里が、啓介の抱える言葉にはしない微妙な思いを、表情として引き出させる役割を担っていますね。そのうえハチロクのすごさもきちんと強調している。なんだかもう、なんでも屋って感じだなあ。
- 「おおっ」『(イヤな奴が来た…)』(P30)
- ハチロク先行でのハチロク対FC戦が始まり、拓海の進化(カウンターステアの舵角が小さくなった)を勘付いた涼介が、中里とのバトルから半月しか経ってねーのに何があったんだよええおい(適当なまとめ)と思ったわけですが、その間に実はもう一つバトルをしてるんだよ、という感じで慎吾の登場、そして車から降りて舌打ちして『イヤな奴がいるぜ』と思った慎吾に気付いての、中里の一言であった。(長いなこの説明)
- 先に来ている32の、後ろに車を停めてるのか、慎吾は。ケツだね。オーケー、ケツということにしておこう。
- イヤな奴だと互いに意識しているのは、あー、仲良いよなあ。
- ここはひとつ、イヤもイヤよも好きのうちということでお願いいたします。
- 「やだね オレだってギャラリーするならここしかねえって初めから決めてたんだ」(P30)
- ここで見るって決めてたのは俺なんだからお前どっか行けよという慎吾の指摘に対して、「けっ」と言下に否定。
- やだねって!可愛いな!
- 前よりも髪のボリュームが全体的に薄くなり、顔の彫りが深くなっているようです。
- 「シロートはもっと上のいかにもってポイントでギャラリーしたがるけどな…」(P31)
- 「いかにも」に強調かかってます。
- 自分はシロートではないという当然の主張か。
- 「おまえもそう読んだか… さすがと…言っておくか…」(P31)
- 上から続いて、勝負が決まるのは五連ヘアピンとかじゃなくてここだよここ、的な慎吾のコメントを受けて。
- なんだこのコマの可愛らしい褒め合いは。
- 慎吾の唇がタラコになっていることも気にならないほどだ。
- すみませんちょっと気になります。でもさほど気にならない。なぜなら二人とも可愛いからだ!
- 互いに顔を背けて目をつむっているあたりがもう、なんだよお前ら人のバトルでなにか育んでんじゃねーよって感じですよ。ええ。最高です。
- ?「それにしてもオレとおまえ以外誰もいねーってとこが気に食わねーといえば気に食わねー…」(P31)
- これ絵が背景だけなのでどっちが言ってんのかわかりませんが、このあとのセリフを考えると中里でしょうかね。
- 中里がこういう言い方をするのだとしたら、涼介や啓介に対しているのとはまったく違うのでして、萌え。ええ、慎吾でもたまりませんが、中里さんだとね、この個人性がね。いけませんね。強烈です。
- 「知らねー奴が見たらまるで…(オレたち…)」(P31)
- 上から続きまして、この語尾を濁したセリフを、「仲がいいみてえに思われちまうもんなー(めいわくだぜ…)」、と見事に慎吾が補っています。
- 作者も「だったらくっつくなよ」とツッコんでいます。
- くっつけてくれてありがとうございます!万歳!
- ところでこのコマ、中里と慎吾が普通に立って横に並んでいるわけですが、慎吾の方が中里よりもわずかに背が高く見えなくもない。
- 他のコマで比べたらまた違うんですけどね。だからよくわからないというのが正直なところ。
- まあ似たような身長ということは確かなので、はっはっは。いいねえ。いいよお、やっぱり対等ってえのはねえ、魅力的だねえ。
この回では初めて後ろを取られた拓海がプレッシャーに苦しみ、負けると思ってしまいます。で次回と。いい引きですね。そして中里と拓海のバトルから半月経っていることが明らかになりました。涼介が慎吾と拓海のバトルを知らないことも。いくら短期間とはいえ噂にもなった様子がないということは、池谷あたりが慎吾とかの名誉のために黙っておいたんでしょうかね。慎吾からさわりを聞いた中里も敢えて涼介には伝えなかったと。こういう風に間に挟まれたたった一つのバトルが色々なことをもたらすところが面白いですね。そんな中で中里と慎吾が出てるのはたった2ページなのですが、それでも十分な個性とインパクトがありました。仲良すぎだよこの二人。次の仲良く登場は三回後。
- 「来たみたいだな慎吾」(P102)
- FCに抜かれたハチロクが離れずむしろ差を詰めてきて、前半ハチロクの動きをコピーして無理をした自覚のある涼介がタイヤの熱ダレに苦しみ出したが、このままいきゃあ勝てるというというところで、再び中里と慎吾のカット、そして二台が間近に迫っていることに気付く中里。(これも長くなってしまった)
- まだくっついてます。
- わざわざ名前を呼んで話を始めるって、あなた方どれだけ息が合ってるのだよと。
- あのスキール音だとどうやら二台もつれるふうだな、などとタイミングよく慎吾も意見を述べる。
- しかし見れば見るほど対照的な顔立ちの二人だなあ。
- 「読んだとおりの展開になってるな…」(P103)
- 二台もつれているようだ、というところがですね。
- これ、中里はどこを見て話してんだろう。二台が来るはずの方向?
- 初登場時に比べて中里さん、随分顔がシンプルになったものだと今思いました。
- ?「ブレーキング勝負に必要なスピードの乗る直線… 道はばのせまい峠道で、唯一このコーナーだけが三車線あってラインの自由度が高いうえに…」(P103)
- これも絵が背景なので、どちらかのセリフかわかりません。イチかバチかのしかけをするならこのポイントしかないはずさ、と自信ありげにこの前に言った慎吾でしょうかね。でもこのあとのセリフを中里が言っていることを考えると中里とも取れる。
- まあ説明なのでどちらでもオーケーか。
- これからバトルの説明がメインになってくるので、どっちがどっちだか不明だが話に支障はないセリフが増えてきます。
- 「二つのRが重なってる複合コーナーだからな… オレは苦手だな、フロントの重いGT−Rじゃこういう下りのコーナーはつらいぜ」(P103)
- 『やらしいカーブだぜ』(P104)
- 慎吾がFFでもきつい的に同意を示したのち、二人して同じことを思っています。
- 顔を背けながらも思っていることは同じだなんて、こりゃもう根っこの部分で仲良いですね。
- あらゆるものが出血大サービスであるコマです。
- 「このコーナーを立ち上がって先頭(アタマ)をとってる方が勝ちってことさ…」(P104)
- ゴールはすぐそこでしかけるポイントは他にない、的な慎吾の最終確認をするようなセリフののちに。
- 息ピッタリなギャラリーだな、おい。
- これほどツーカーで解説してくれると、読者としてもわかりやすいですね。
- 反目したがっていても結局仲の良さが透けて見えるので、飽きもしません。
- 「来たぞォ!!」(P104)
- んで、ハチロクとFCが来た模様で、慎吾が驚きつつ、待て次回。
フロントタイヤに予想外の負担がかかっていたことが涼介の大誤算だったこの回。ここで涼介は同じペースで走ってきてなぜ奴のタイヤだけが、と疑問に思うわけですが、これって拓海の技術が涼介より上という暗示でいいんでしょうかね。それとも単なる車重の問題でしょうか。いまもってこの秋名のダウンヒルで涼介にできず拓海にできるなにか、というのがわかりませんで、読むたびなんじゃろなあと思います。が、それはそれとして、素晴らしき解説役を担ってらっしゃるお二方。いちいち仲の悪さをアピールしようとして仲の良さをアピールしているあたりがどうにも止まりません。次が楽しみです。
- 「(うおおっ!!)」(P105)
- 「よっしゃーケツについてる」、ってのはフキダシの位置的に慎吾というとこにしておきます。
- この2人はなぜかハチロクびいきである、と作者の補足(?)が入ります。
- そしてこの絵はどう見ても二人が向き合いつつコースへ顔をやっています。
- 一瞬の間になぜそんなに近づいたのだ!なぜだ!不埒か!そうか!
- でも次だと離れているので仕様がねえですが、しかし重箱の隅をつついてこそ妄想でありますので、ははははは。
- それはそれとして、次へいこう。
- ?「さあどうする!?どう攻める!?」(P105)
- こりゃ慎吾かな。唾飛ばしてるっぽいし。
- このコマ、中里の額に前髪がかかっていません。これだけで別人です。まさにビフォーアフター。
- ?「インか!?アウトか!?」(P106〜107)
- 見開きでFCと後ろにつくハチロクのカットなので、こりゃどっちのセリフか全然わからん。
- 交互に言ってたらそれも面白いな。こういうところ、アニメだとどうなってんでしょうかね。
- 「インだろ!!」(P108)
- 「外からじゃ絶対抜けねーぜ!!インに行けーっ!!」ってのが慎吾のセリフのようなので、インだろ、という決定は中里かなあと。
- この辺はバトル解説部分なので、どっちがどっちかという分ける必要はあまりないかもしれない。
- 「外(アウト)だとおーっ!?」(P109)
- セリフの通り、コーナー直前の直線でハチロクがFCの外からいこうとする。
- だあああ、と二人して驚いてます。これ慎吾のセリフでもいいんだろうな。どっちかわかんねーよもう。
- 『高橋涼介がインサイドをまったく開けなかった!! あれじゃインをつくのはムリだ…!!』(P109)
- ここは中里が、焦ったような歯がゆそうな顔で考えています。
- FC、ではなく高橋涼介とドライバーの個人名を出しているところに、こだわりを感じてもよろしいでしょうか。
- むしろ感じよう。
- ?「並んだあ!!」(P109)
- ハチロクとFCが並びました。えーと、これもどっちか微妙だぞ。まあいいか。
- ?「最短距離を行けるイン側が絶対に有利なんだ!! FCがグイグイ前に出て行く!!」(P111)
- という説明通り、コーナー突入後、FCが前に出てます。
- 二人並んでるカットでどっちかかあるいは両方が叫んでいる。
- ?「ズルズルふくらんで行く!! マジかよォ」(P112)
- で、慎吾が驚き、なぜならFCがズルズルふくらんでいくからだ、ということで。
- マジかよォ、は慎吾っぽいな。ズルズル〜は中里かな。両方慎吾でも違和感ないか。
- 『だめだ…FCはクリップにつけない 当然うしろのハチロクも…』(P112)
- 出口の方がきついのにスピードが乗りすぎている、という慎吾の解説ののち。
- この「だめだ」による驚愕の表情は、ハチロクが「だめ」であることを予想してか、FCが「だめ」であることになんらかのショックを受けてのためか。
- 涼介に対してもなんらかの感情を持っていたら、それはとても結構なことでございます。
- 「ウソだろォーッ!! つきやがったあああ!!」(P113)
- ピタ、とね。
- まったくいいギャラリーだなあ、この人たちは。
- ?「ラインがクロスするぞォーッ」(P113)
- 「すごいもん見せられたぜ… しびれまくったぜ…たまんねーや…」(P119)
- しーんとしたのち、これは普通の顔で中里さんが仰います。
- 「四輪ドリフトのまんまラインがクロスした時なんざ…全身にトリハダ立つのがわかった」(P119)
- 「本当のバトルを見せてらったぜ… オレ達は運がいい…」(P119)
- 「やっぱFRはいいな… クルマが持てるポテンシャルを出しきって走ってる感じが、見ていてビンビンに伝わってくるもんな… ドライバーの陶酔感が伝わってくるようだぜ…」(P119)
- へへっと笑いながら。興奮しているようなうらやんでいるような横顔がまたこれはね。
- 元FR乗りという設定が生きています。
- 「あの感じはFRじゃなきゃ絶対出ない… (もう一度FRにのりたくなったぜ…) GT−Rじゃああいうドリフトにならないんだ」(P119)
- 次のコマで慎吾にお前昔と言ってることが違うぞとつっこまれてます。
- ドリフトを卒業した走り屋がグリップで走るのが一番速いんだっけな。
- 速さを取るか陶酔感を取るか。
- でもスカGや4WDが駄目だ、とかじゃないんですよね。これでそんなこと言ってたら、難しいところだ。
- こういう懐かしみや憧れが、のちのバトルに際して余計だったのかなあ、と解釈するのも楽しいものです。
- 無関係というのも面白いですしね。いやはや掘り甲斐のある原作だ!
- ところで「ああいうドリフトにならない」って、GT−Rでのドリフトの経験があるのか中里さん。
FCとハチロクのバトルの決着がつき、慎吾が他の峠にハチロクを引っ張り出してみたい、というこの先のシルエイティ戦につながるようなことを言って、拓海が涼介に教えてほしいことがある、として終わる回でした(これ、涼介がムリにハチロクの走りをトレースせずにやってたらどうなってたんだろう、と性懲りもなくたまに思います)。解説者たる二人もとてもよかったです。中里はFRに未練のようなものを感じているようですが、これは作者の意向が入っているかな、とも思います。慎吾がちゃんとつっこんでますしね。あと慎吾には個人的にずっとFFに乗っててもらいたいなあと思うのですが(そしてガムテープデスマッチを続けた挙句もういっぺん怪我をして中里に怒られてもらいたい)、神様編でもうS2000が登場するわけですから、時空のひずみを無視して考えてみると、やはりS2000を買っているのが妥当かなあと。中里も34に変えてるんでしょうかねえ。チューンした32で粘っていくかな。なんて今ならそんな妄想も花咲かせることのできる巻でした。